ぎっくり腰が急に襲ったら、焦らず、正しく対処しましょう。
ここでは、ぎっくり腰の対処法や原因、予防法について紹介します。
【ぎっくり腰とは】
「床に落ちている物を取ろうとしたときに腰に激痛が走った・・・」
「椅子から立ち上がったら腰に電気のような痛みが襲った」
「くしゃみをした瞬間に・・・」
「上にある書類を下ろそうとしたら・・・」
等、ぎっくり腰が襲いかかるタイミングは、個々によって異なります。
症状の表現方法もいろいろで、「ギクッ」「ビシッ」「ガギッ」「グギッ」等があります。
中には、背中から腰にかけて、熱湯をかけられたような痛みがある、ハンマーで殴られたみたいだ、針で刺されているみたい、といった風に表現する人もいます。
ぎっくり腰は、年齢問わず、あらゆる方に起こる危険性の高い症状です。
【ぎっくり腰の原因について】
ぎっくり腰の原因は以下のようなものと考えられます。
・日常生活による影響
仕事で長時間座っている、長時間立ちっぱなし、中腰の作業が多い、同じ姿勢でいることが多い、など筋肉の負担に偏りが見られる場合にぎっくり腰が発生しやすい状況です。
筋肉疲労の偏りは、血行不良が発生しやすいため、筋肉の質、機能が低下します。
・運動による影響
意外に思われるかもしれませんが、筋肉ムキムキの男性でもぎっくり腰になります。
これは、運動後の筋肉疲労が回復していないのが原因です。
疲労が体内に蓄積されると、筋肉の機能、質に悪い影響を及ぼし、筋肉のハリ、緊張によってぎっくり腰になります。
・ストレスの影響
精神的なストレスは、血行不良や自律神経の乱れに悪い影響を与えるので、血液が滞りやすく、筋肉が常に凝り固まった状態になります。
そのため、腰を支える筋肉の質が悪く、ぎっくり腰のリスクを高めます。
・病気の影響
別の病気が原因で、ぎっくり腰になる方も少なくありません。
例えば、椎体骨折、脊椎の損傷、腎盂腎炎等の内臓疾患が影響する場合もあります。
痛みで冷や汗が出る、排尿排便異常がある、熱がある、痛みが寝ている間も続くなどの症状に心当たりのある方は、すみやかに整形外科を受診してください。
【ぎっくり腰の応急処置】
ぎっくり腰になってもあわててはいけません。
無理に体を動かしたりしたら、症状を悪化させる危険性があります。
外出先でぎっくり腰になったらどうしよう、冷やした方がいいのか、それとも温めるべきなのか、迷わないためにも、事前にその対処法を覚えておくようにしましょう。
まず最初に行なうのは、ゆっくりと体を休める場所を確保することです。
ぎっくり腰は、少し体を安静にすると次第に症状が軽減するため、しばらく体を休める必要があります。
自宅でぎっくり腰になったら、その場で動かず、じっとする事もできますが、外出先の場合は、できるだけ安全な場所に体をゆっくりと動かしてください。
その間、家族等に連絡し、対応してもらうよう手配しましょう。
次に、ぎっくり腰は、筋肉の炎症によって痛みが発生しているので、まずは患部を冷やしましょう。
冷却シートなどがあれば、それをつかっても問題ありません。
ハンカチやタオルに氷を包んで、簡易シートで冷やす事もおススメです。
長時間冷やし続けないよう注意しながら、患部の熱がなくなるまで冷やしてください。
次に、温めましょう。
痛みや熱が改善されたら、今度は、血行を促す必要があります。
その頃から痛みが次第になくなり、体を動かせるようになりますので、お近くの整体、整形外科などを受診し詳しく検査してもらうようにしてください。