肩こりを甘く見ている方が非常に多いですが、脳溢血とか狭心症とか、それぞれが起きる大きな原因は首や肩のこりです。
西洋医学では、例えば、大きな病院に肩がこりましたと言ったら薬か湿布薬を処方されるでしょう。
ところが我々、東洋医学のものの考え方は西洋医学とは違います。
東洋医学では、人間の体をバランスでみています。
バランスが崩れたときが病気ということです。
その崩れたのを「証」といいます。
わかりやすくいうと症状です。
ここが痛いとか、かゆいとか、色々な症状が出ます。
だから症状に一つずつ応えてあげれば、元のバランスが戻って健康になるという考え方です。
だから、首がこった、肩がこったというのは重大な体の訴えの症状です。
首、肩がこるというのは血行が悪くなっているという訴えなんです。
首から上はものすごく血液が多いです。
なぜかというと、脳の細胞は非常にたくさんの酸素を必要とします。
酸素が何分間か行かなくなったら死んでしまうので、そのためにものすごい圧力で血液を送っているわけです。
首の周りは通路なんです。
上に血液を送る通路です。
だから首がこるということは首に血液がつまっているということです。
そうすると脳までつまってしまい、脳圧が上がり、脳の血管が破れると脳溢血です。
脳圧が上がると大変だというので、心臓が一生懸命になって首の血液を通そうとした結果、心臓のポンプが破裂したのが狭心症、あるいは心筋梗塞なんです。
だから首、肩のこりは脳溢血、狭心症の前兆のすごい症状なんです。
なので、たかが肩こりと決めつけずに体の訴えに耳を傾けてください。