アトピーと腸は、切っても切れない関係にある
アレルギーは、わたしたちの体でなくてはならない免疫システムの働きが、その異常から、特定の抗原に対して、反応が過剰に出てしまうことにより発生するものです。
このほかにも、腸は、腸内にある細菌で栄養素を合成したり、体調に合わせた代謝をおこなったり、吸収したたんぱく質で血液を作る造血作業もおこなっています。
腸は、また腸内細菌の作用により、毒素を無毒化し浄化させる解毒作業もおこなっています。
最大の解毒器官は肝臓ですが、腸内環境が悪いとこの解毒作用がうまく働かず、結果として次に解毒をおこなう肝臓にも負担をかけることになり、肝臓も悪くなります。
さらに腸は、病原菌やウイルスなどの体にとって有害なものと、そうでない食べ物を見分ける免疫作用を持ちます。
小腸、大腸の働きの中で、この解毒作用や免疫作用は、アレルギーと大きな関わりをもつものです。
アレルギーは人間のからだになくてはならない免疫システムで、この見分ける機能がうまく作用せず、無害な食べ物などに過敏に反応を示してしまうことにより起こります。
免疫とは、体内に侵入した異物を排除するためのシステムです。
いわば外敵から身を守るしくみです。
アレルギーは、本来は外敵から身を守るための免疫システムが、免疫の異常から、その反応が過剰に出てしまうことにより起こるものです。
ですから、アトピーをはじめとして、免疫系統の異常で起こるアレルギーは、小腸や大腸の働き具合と密接な関係にあるのです。