かみついて毒を出すハブはご存知ですか?
ハブがかみついて毒を出すときって怒っているときや身の危険を感じたときだけなんです。
約4億6千万年前、爬虫類と哺乳類は同じ脊椎動物から分かれました。
分かれたとはどういうことかというと、ハブと人間はほぼ同じ機能を持っていたということです。
実は4億6千万年前に、ハブと人間は同じ背骨を持つ脊椎動物でした。
そこからヘビという種は、自分の身を守りエサを捕るための道具として、道具や火ではなく、自分の体内に毒物を作るという機能を4億6千万年かけて発達させてきました。
私達の体の中にも、毒物を作る機能がちゃんと備わっているということです。
私達は怒っているときに吐き出した呼気の中に、実はものすごい毒素を含んでおり、ハブと同様の毒を体の中で作る機能があるのです。
その怒って怒鳴って毒を含んでいる気を目の前の相手が吸い込むと、気力も体も弱まるようになっていて、それによって相手を言い負かしたり、屈服させたりすることができるのです。
しかしこの毒で誰が一番被害をこうむるのかというと、実は自分。
腹を立てて怒って怒鳴っているときに猛烈な毒物ができますが、その毒物は実はタンパク質を溶かすものなのです。
そして自分の五臓六腑(心臓、肺臓、肝臓、腎臓、脾臓が「五臓」、大腸、小腸、胆のう、胃、膀胱、三焦が「六腑」)は、当然すべてタンパク質でできています。
怒ったとき、人間は自分が作った毒物によって、実は自分の体中の臓器を溶かし始めます。
従って腹を立てないほうが損得勘定としては利口だということです。