あなたは一日のうち、どのくらいの時間椅子に座って過ごしていますか?
会社で仕事をしているとき、電車での移動時、食事時、自宅でパソコンに向かっているときなど、一日の大半を椅子に座って過ごしているという方も多いでしょう。
そこで思い出して欲しいのですが、普段どんな姿勢で椅子に座っていますか?
何時間でも座り続けていられるような、楽な姿勢になっていますか?
座る姿勢が崩れる理由
まず、長時間椅子に座りっぱなしでパソコンで作業しているときのことを思い出してください。
どんな姿勢になっているでしょうか?
骨盤に注目して、それがどんなふうになっているか考えてみてください。
長い間座っていると、骨盤は背もたれ側に傾いて背中全体が丸まり、いわゆる「悪い姿勢」になってくるのではないでしょうか?
胴体の部分は後ろに傾いて重心は後方へ下がっていくのに、腕は前でキーボードをたたくということが身体にとってはしんどい姿勢であるのは、体感でわかるはずです。
これでは疲れてしまいます。
そして、時々思い出したように背筋を伸ばして、姿勢をまっすぐに戻すのですが、作業を始めて数分後には、また悪い姿勢に戻ってしまう、という体験をしたことはないでしょうか?
背筋を伸ばそうと努力しても、またすぐ丸まってしまうのには理由があります。
ヒントは脚の使い方にあるのです。
お尻で座っている人へ
楽に座るのには脚が重要だというと意外かもしれませんが、本来立っているときは一点で支えていますが、座っているときはお尻と脚の3点で支えられるので楽なはずです。
ところが多くの場合、座ったとたんに本来あった脚の2つのポイントを忘れられて、お尻の1点で支えるという状態になってしまっているのです。
3点で支えられるところを1点で頑張るなんて効率が悪いですよね。
本来支えるはずだった脚は本来の機能を失いその重みで前下方へズリ落ちていき、それとバランスをとるために骨盤は後ろに倒れざるを得ないのです。