あなたは、どのくらいの時間立ち続けていられますか?
同じ体勢で立ちっぱなしは、30分でも結構きつく感じるのではないでしょうか。
立ちっぱなしが疲れる理由
立ちっぱなしが疲れる理由、それは身体が本来あるべき「つながり」を失ってしまいやすいからです。
まず、楽に立っている姿勢とはどのような状態かを考えてみます。
成人では約5キロもある頭を背骨および身体全体がどのように支えているか?
だらしなく身体を丸めた状態よりも、自然にまっすぐに伸びた背骨を意識した姿勢のほうが楽で長持ちすることは、ご存知のはずです。
背骨を感じることで、重い頭をもっとも効率的に支える重力線が意識されることにもなり、その中で身体は最適なバランスをとることができるのです。
ここで問題になるのは「背骨は1本なのに脚は2本ある」ということなのです。
たとえば、背骨の真下に脚が1本だけ出ていると仮定してみます。
この状態だと、頭のてっぺんから足裏までをまっすぐにつなぐラインがそのまま重力線になるので大変意識しやすいのです。
つまり脚が2本あることで、背骨と脚の「つながり」が機能しにくくなっています。
その結果、脚が背骨を支える感覚が薄くなり、頭を含む上半身の重さを腰だけで支えなければならなくなることで、腰が重くなったり、痛くなったりするのです。
では、そのつながりを取り戻すためにはどうすればよいのでしょうか?
それは「片脚立ち」です。
ポイントがいくつかあって、片脚立ちした状態で、地面についた足はさらに下に下がり、頭は、上に伸びていくようなイメージで、足裏から頭までをつなぐ1本のラインを意識します。
特に、下腹から支持脚の内腿にかけて軸が通っているかを確認します。
支持脚の軸がしっかりすると、上げているほうの脚はどんどん軽くなって自然に上がっていくようになるのが感じられます。
このとき、お腹から脚を地面に踏み下ろしていく力の反作用で上に伸びる力が生まれるようにするのが重要で、自分の力で伸び上がろうとしないでください。