感情免疫力は、自分の不快感情に耐えるための心の力のことです。
感情免疫力は誰もが同じように備わっていて、怒り・喜び・悲しみ・不安・心配・恐れ・迷い・悩みといった感情をコントロールしています。
たとえば怒りでカッとしてしまったときは、感情免疫力が下がった状態にあります。
感情免疫力が低い人は、幼児期の体験、すなわちトラウマが原因となっていることがあります。
また、いつも悩みを抱えていたり心配ばかりしていると、感情免疫力はふだんから下がったままになってしまいます。
感情免疫力は高すぎても低すぎてもいけません。
高すぎると人の意見を聞かなくなり、身体的にはさまざまな炎症症状が起こるようになってしまいます。
逆に低くなると代謝が弱くなるので病気にかかりやすくなります。
つまり、心の持ち方で健康を害してしまうのです。
ですから、何があってもありがたいと思うとか、物事を前向きに考えるようにしていると、感情免疫力を安定した状態に保つことができるようになります。
すると、どんなときでも氣を中庸に保つことができ、
「ありがとうございます」
と言えるようになるのです。
たとえ不快な感情であっても、それを認める練習をします。
さらに、不快な感情に言葉がけすることです。
たとえば不安にかられたときには、
「大丈夫。あなたのせいじゃない」
「落ち着いて。すべてはうまくいっているからね」
などと自分に語りかけるとともに、意識的に笑顔をつくったり、ゆっくり落ち着いて話したりするといいでしょう。
自分の不快な感情に振り回されなくなり、身体も心も魂も、ベストな状態を保つことができるようになります。