呼吸と自律神経は密接に関連しています。
人間に2つの筋肉があります。
1つ目は、自分の意志で動かせる「随意筋」と、
2つ目は、自分の意思では動かせない「不随意筋」です。
例えば心臓の動きや、肝臓の動きを自分の意志でコントロール出来る人はいないはずです。
この意思では動かせない「不随意筋」が私たちの体、すなわち「健康」として現れます。
不健康な状態だと気分も暗くなってモチベーションも上がりません。
この不健康な状態は「不随意筋」の不調和によって起こります。
要するに五臓六腑ですね。
意志ではコントロールできないところで不調和がはじまります。
では、この「不随意筋」は何でコントロールされているのかというと、「自律神経」です。
「自律神経」は脳と全身の不随意筋とつながっています。
そして、人間の「思考」と「自律神経」は強力に結びついています。
すなわち、不安、怒り、悲しみ、イライラ
これを考えてしまうと自律神経がキューっと全身の「不随意筋」を引き締めて、体に不調和を引き起こすようになっているんです。
例えば、仕事で嫌なことがあると、胃が痛くなるのは聞いたことがあると思います。
でも、その仕事が終了すると気が楽になって食欲が増してくるんです。
これは完全に
「思考」→「自律神経」→「不随意筋」
のパターンですね。
そこで唯一自分でコントロールできるのが「呼吸」になります。
特に吐くときを長く吐いて下さい。
これを意識的にやるだけで、「思考」や「自律神経」にゆとりが生まれます。
これはアメリカで脳波を計測する実験でも立証されているものです。