「病は氣から」
「百病は皆氣から生ず」
という言葉があります。
これは考え方や行動、口にする言葉などがネガティブな方向に偏っていながら、自分ではそれに氣づかず「負のエネルギー」がどんどん溜まっていき、ついには健康を損なっていくことを表す言葉です。
「自分はダメな人間だ」
「あのときのあいつのことを、どうしても許せない」
「なにひとつ良いことのない人生だ」
などといった気持ちをいつまでも溜め込んでいると、それが負のエネルギーに転化して、自分の弱い部分を痛めつけることになるのです。
「免疫力」という言葉を、みなさんもご存知でしょう。
免疫力とは生体の防衛システムで、病気に対する抵抗力のことをいいます。
この抵抗力には、病気にかかりにくいだけでなく、病気にかかった場合、それと闘う力も含まれています。
自分の負のエネルギーによってこの免疫力が低下したところで、肉体的に弱っている部分が攻撃されるのが、病気にかかるプロセスです。
いわば「病気は自分の負のエネルギーが引き起こす」のです。
怒りや憎しみ、恨み、悲しみといった感情は、恐怖や不安から生み出されます。
そしていつもそのような感情を抱いている人に病気は襲いかかり、その人の肉体的なウィークポイントに、症状として表れてくるのです。
負のエネルギーを蓄積させることなく、心身ともに健康な自分を取り戻す方法は「ありがとう」という思いをもつことです。
いつも「感謝の気持ちをもつ」という生き方を実践し、負のエネルギーをつくらないことです。
これはなにも、ネガティブな感情を抱くことを我慢すること、抑えつけることではありません。
むしろネガティブな感情から、自分を解き放つということです。
人を憎むということは、自分を憎むことと同じです。
人への憎しみは、病気はもとよりさまざまなかたちで、必ず自分に返ってくることを覚えておいてください。